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2012年12月15日 (土)

食肉用の家畜

食肉用の家畜の飼育と、食肉価格について考えてみる。
対象は流通量の多い牛、豚、鶏とする。


まず、生産性の基礎として、子供を産む期間、出荷までの時間、出荷時の重量、体重増加に対する飼料量を下記に示す。

   畜種           牛    豚    鶏
  妊娠期間 (日)       285  114   21
  初産月齢 (月)       25    12    7
  出荷時月齢 (月)    30    7   1.9
  出荷時体重 (kg)     690   110   2.6
  穀物飼料 (kg/Δkg)  10    3   2.2

牛は約三年、豚は半年、鶏は二ヶ月で出荷されるイメージで捉えて良いようだ。大きなものほど飼育期間も長くなるし、子供を産むまでの期間も長くなる。初産までの時間が二年、一年、半年と倍々になっている。つまり、作業時間が長くなるから値段が高くないと経済的に合わないことになる。長いこと時間がかかるが、食べる物が少ないようなことがあれば有り難いが、大きなものの方が1kg増やすのに食べる量も多いと、当然なのかもしれないが大変なことを示している。そうすると、売る時の値が高くないと牛は育てないことになる。どうなっているかを調べてみた。
部位に分かれると作業賃が入るので、そのままの価格が比較には相応しい。枝肉価格というのがあったので東京市場の価格を引いた。ただし、鶏はないので、もも、むね肉の参考の為に記す。

■ 枝肉価格[\/kg]
牛  1,900 (A4 めす)
豚   361 (中)
鶏   660 (もも) / 237(むね)

枝肉というのは、
『牛、豚などの肉用家畜を打額や電気的な刺激で失神させ、放血によって致死せしめ、剝皮または脱毛(豚)し、頭、前後肢の肢端部、消化管、生殖器、膀胱、心臓、気管、肺、腎臓(日本では腎臓と腎臓周囲脂肪を残す)、脾臓、肝臓、付属脂肪と尾を取り除いたものが枝肉である。牛は必ず剝皮する。豚は剝皮(皮はぎ)する場合と脱毛(湯はぎ)する場合と両方ある。皮はぎは主として関東以北で行われ、湯はぎは主として関西以西で行われる。』
ということである。
枝肉の歩留率(枝肉重量/生体重量)は、平均すると牛で57%、豚で65%くらいだという。
鶏の重量の内訳は下記の通りである。

■ 鶏肉の部位の名称と位置及び重量 [ g :2600g中]
手羽         194
むね肉      364
もも肉       445
ささみ        77
かわ         45
きも(心臓,肝臓)   73

こちらの歩留まりは46%になる。
値段についてまとまりがつかなくなったので、牛肉の国際相場を調べてみた。

牛肉の国際指標である、オーストラリア産、及びニュージーランド産の価格を調べた。アメリカ輸入のCIF条件で、最近の数字を拾うとUSセント/ポンドで192であった。円にすると、149円/ポンドで、1ポンドは約453.6gであるから、328円/kgとなる。

CIF(cost, insurance and freight:保険料・運賃込み)とは、本船に約定品を積み込むまでの費用、仕向け港までの運賃及び保険料を売り手が負担することをいう。
牛肉の関税は38.5%である。自由貿易の影響はそれなりにありそうである。
調べ散らかしてしまったので、まとまりのない状態になってしまった。内外価格差も食料自給率も重要であるが、飼育の大変さがどのくらいか推し量るのが当初の目的であった。すぐにまとめられる話ではないので、別の機会にどれか一つを選んで考えることとする。


食用の牛、豚はメスか、去勢されたオスである。去勢するのは牛ではおとなしい性格にするのと太らせる為、豚ではオスに臭みがあるので排除する為である。食用にするのにどこまで許されるかという議論もあるようだ。話はさらに広がる。

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