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2012年12月10日 (月)

セブンプレミアムのビール

プライベートブランド(PB)の分野で近年、台頭が目立つのが、「セブン-イレブン」「イトーヨーカ堂」の店頭に並ぶ「セブンプレミアム」である。お手ごろな価格ながら一定以上の品質を持った製品をとりそろえ、人気を博しているそうである。前期4200億円を売り上げたセブンプレミアム商品は、今期には4900億円を超える勢いであるという。


PBの代表としてコンビニエンスストアを考える。ところが、コンビニの店舗の経営状況を知らないから、PBの価値が分からない。ということで、コンビニについてまず考える。
コンビニの店舗の平均的な売り上げは、月1,500万円くらいのようだ。セブンイレブンはもう少し高くて1,800万円のようだ。売上構成は、ローソンのアニュアルレポート 2012に載っているのでそれを引用する。

■商品群別売上割合(ローソングループ連結、チェーン全店)
  ファストフード   18.9%
  日配食品    14.4%
  加工食品    56.0%
  (うちたばこ)  25.8%
  非食品      10.7%

《 分類内容 》
 ・ファストフード   米飯・麺・調理パン(サンドイッチ等)・デリカ・カウンターファストフード等
 ・日配食品         ベーカリー・デザート・アイスクリーム・生鮮食品等
 ・加工食品         飲料・酒類・加工食品・菓子・たばこ等
 ・非食品      日用品・本・雑誌・物販サービス等

食品の合計が 89.3% であるので、コンビニは食品を主に売っていると考えて良い。平均的な店舗の月度の売上が1,500万円として商品群ごとの原価率を設定して粗利益を計算してみる。金額は万円で、四捨五入している。

  商品      割合  売上高  原価率  粗利率   粗利益
 ファストフード 18.9%   284    60%     40%    113
 日配食品    14.4%   216    65%     35%     76
 加工食品    56.0%   453    70%     30%    136
 たばこ      25.8%   387    90%     10%     39
 非食品     10.7%   161    60%     40%     64

売上高1,500万円で、粗利益が428万円となる。店舗やチェーンによって違いはあるが代表的には粗利益の50%を本部に支払うことになる。つまり、店に残るのは214万円となる。
平均時給900円のアルバイトを常時2名で、24時間雇用するとして費用は月130万円である。水道光熱費が25万円、袋や箸などの消耗品が5万円、リース代金や保守点検費用が10万円といったところで、他にもいろいろありそうである。首都圏で200坪の店を経営するとして、店舗を借りるとすると坪0.3万円の場所だとして家賃は60万円である。自前で店舗を用意しても他人に貸せばこれと同じ額が入ってくると考えれば経営で出さなければいけないことになる。ここまでの金額の合計が、230万円で利益がなくなってしまった。
人件費は経営者が店に入って働くことで補うことで削減するとして、廃棄する弁当は店持ちだし、値引き販売しても本部への支払いは定価販売でカウントするという話もあるようだ。

すっかり儲からない店の話になってしまった。PBを販売する方がナショナルブランド品を販売するより利益が出る仕組みがないと、店の販売へのインセンティブが働かないから相応の仕組みが用意されていることだろう。すっかり長くなったので、PBの話は次回にする。


儲かると言って勧誘するのは詐欺だが、そう簡単に儲かりはしないのは大人なら分かる筈だ。

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