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2012年12月25日 (火)

フィギュアスケート:全日本選手権(女子シングル)

テレビ放送のフィギュアスケート全日本選手権(女子シングル)を見ていたら、アナウンサーが出場選手の紹介に『今回が最後の全日本…』のような表現があったので調べてみた。


全日本選手権に年齢制限があるのかを確認したが、15歳未満の者はフィギュア委員会に認められなければ出場できないようだ。一方、上限はない。本大会に出場できるのは、予選免除者(シード選手だと考えれば良いだろう)と、東日本ブロックと西日本ブロックの上位選手である。東西のブロックの下に、地域ブロックがありそれを勝ち抜かねばならないようだが、それは省略する。
ショートプログラム(SP)とフリースケーティング(FS)の合計点で争われる。今回の大会の女子シングルには30名が参加しているが、FSに進んだのが24名で、SPの上位者のみになっている。この30名で、聞いたことのない、つまり有名でないことは過去に表彰台に上ったことがない選手で、大学所属になっている選手の年齢を調べた。

 氏名      生年月
石川翔子   1990年5月
村元小月   1990年5月
高山睦美   1991年1月
那須野光   1991年5月
鈴木真梨   1991年11月
國分紫苑   1991年12月
河野有香   1992年8月
村元哉中   1993年3月

このうち、石川と河野はFSに進んでいないから、放送で今回が最後を聞いたのは、村元と高山であろうと思われる。二人とも大学卒業で競技を止めるということなのだろう。鈴木明子が1985年3月生まれなので出場者の最年長である。トップ競技者のイメージとしては、ジュニア時代(13-18歳)の前半には注目される選手になり、シニア年齢(15歳から)に入ったら上位争いをするという感じだろうか。ジャンプが重視される規則であれば、体重が軽いことが有利に働くから、身長のまだ低いジュニアのころの方が有利になる。身長が高くなると体重も重くなり、それを持ち上げる筋肉を必要とするが、そのことが関節の故障を引き起こす要因となる。これは多くの競技で見られる。女子体操が最も似た傾向があるだろう。身体の成長が競技に影響するとすれば、最適な年齢があることになる。女子のこの競技では十代後半が一般的な最適年齢であろう。ただし、ジャンプ以外の要素もあるので、もう少し上の年齢で最良の時期を迎える例もある。上に書いた鈴木の例はこれにあたるだろう。

今回選手を調べていたら村主章枝(1980年12月生まれ)が東日本の予選で11位になり本選に出場できなかったという記事を目にした。11月に行われた競技会の村主の結果は、(括弧内は順位)

SP 38.91(13)   FS 76.67(9)  Total 115.58(11)

であった。全日本のSPでFSに進める24位の得点が41.9であり、FSの最下位が67.89で、合計得点で24位が109.79である。FSの最終組で演技する得点はSPで56.61である、FSの6位が112.74、合計得点の6位が167.62である。故障を抱えているようであるが、全日本レベルの選手ではなくなっているように思える。

フィギュアスケートは競する費用が高いと言われる。全日本クラスにあっても大学卒業と同時に競技を止めるのは資金的な問題もあるようだ。指導者への道や、アイスショーのプロスケーターへは狭き門であるようである。二十歳やそこらの選手が将来の選択を迫られるのはこの競技に限らずあるものだが、その背景に資金的な問題があるのが悩ましい。多くのトップ競技者は、小学生で始めたときは遊びであったが、中学時代に注目され大きな大会に出場し(当然金も掛る)、さらに大きな大会へという道を歩むようだ。その先で、若者が金に悩んで進路を決めるのは悲しい限りである。きらびやかな世界を夢見て、短い時間を幸いにしてその世界に過ごせても、その先に何もないのは競技人口の増大にはつながらないだろう。協会はどのように考えているのか知りたいものである。


プロとアマチュアの交流があるのがサッカーなら、無いのが野球である。フィギュアはどっちか。

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