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2012年12月12日 (水)

サッポロのセブンプレミアムビール

やっと行き着いたセブンプレミアムのビールについて考える。


セブンイレブンでビールを購入する客は、総菜やつまみを同時に買う人が多くて客単価が高いという分析があるそうだ。ビールは嗜好品だから余分なものを買ってくれそうである。ビールを安く買うなら量販店でまとめ買いだろうから、それをコンビニで買うのは他の品を買う計画が透けて見える。よりコンビニに、それもセブンイレブンにという販売戦略に則った商品開発であろう。最後の部分を強化するには、PBが最適と判断したとすれば理屈に適っている。
セブンイレブンで独自のビールはというと、
  グランドキリン  (キリンビール) 2012年6月販売開始
  ザ・エクストラ  (アサヒビール)  2012年9月販売開始
がある。これらは共同開発品で商品にセブンプレミアムの表示はない。つまり見掛け上はビール会社の限定品のイメージである。商品の特徴を記す。

グランドキリンは、一本で満足できる、重厚感ある飲みごたえのプレミアムビールとして開発されている。6月より全国の酒類取り扱いのセブンイレブン(5月末現在14,041店舗)で先行発売された。330mlびんで、国内最軽量のびんを採用している。店頭価格は238円(税込)である。販売予定数は330ml換算で、300万本(1,000kL)を計画していた。この商品は10月に2012年度グッドデザイン賞を受賞した。
販売が好調で、11月に330ml換算で600万本(2,000kL)に販売予定数量を上方修正することにした。
ザ・エクストラは、厳選された麦芽を約1.8倍使用し、高濃度醸造と高アルコールで仕込んだ「最初の一口から広がる味わい深いコク」が特長の麦芽100%ビールである。アルコール度数をやや高めの6.5%とし、満足のいく飲みごたえにし、アロマホップを使用したことで「華やかな香り」や厳選酵母を使用したことによる「上質なキレ」を実現しているという。こちらはカンである。 販売予定数量は760kLである。数量限定販売でなくなり次第終了としている。
アサヒビールとセブン&アイは、2004年にこだわりの極、2006年にアサヒ マイルドアロマを発売している。

上記の二商品は数量限定品であった。今回の商品はセブンプレミアム 100%MALTである。酒類なので製造元の表示はあるし、サッポロと☆のマークはあるが、それ以上に7の表記が目立ち消費者にうったえることになる。まあ、パッケージはアサヒの売れ筋の商品に似ているが。
むしろ注目されるのは、サッポロがPBを供給することにしたことである。ビール大手四社はこれまでPBに消極的であったからである。サッポロは2009年にサントリーに抜かれて四位になっているから、セブンイレブンの販売力に頼るよりない状況もあるのだろうと推察する。
サッポロの連結売上は388,619百万円(H22.12決算)で、酒類の売上割合は78%であり、セグメント利益は51%である。不動産の売上は6%で、セグメント利益は42%である。サッポロビルと陰口を叩かれる所以はここにある。ビールの商品開発が重要課題であるが、販売力がある流通チェーンと組めば相応の事業改善は期待できそうである。一方で、そもそも弱い商品開発量がさらに競争力を失う危険もともなう。そのときは自社開発を断念して委託製造に徹するか、それこそ、恵比寿ビルに改名するかであろう。
それにつけても、流通の力が強くなったと感じる。


イオンとサントリーの件を読んだが、PBの話はドロドロしていて息苦しさを感じる。

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