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2012年12月18日 (火)

衆議院選挙の結果-2

■ 衆議院議員選挙(比例)獲得投票数

[4] 日本維新の会と新党大地と日本未来の党

        維新     大地     未来
2005.09          433,938
2009.08          433,122
2012.12  12,262,228  346,848   3,423,915

新党大地は前回、前々回と43万票を超えたが、今回は34万票台に留まった。北海道の地域政党であることで、安定的もしくは固定的と思っていた。北海道の投票率が前回に比べマイナス14.92ポイントと富山県に次いで下がっていることも影響があるかもしれない。
維新は、比例に151人立てて40人当選である。顔の知られた候補者が少ない政党においては、代表の知名度による比例区での当選者を確保したかったと考えれば不満のある結果かもしれない。選挙態勢が整わないなかで善戦と思うが、党幹部は比例で80、選挙区で20くらいを目指していたのかなと想像する。党の方針がブレブレの状態では、積極的に維新に投票しようと行動する層が広がらないのは致し方ないと考える。これだけブレブレでも受け皿になったのだとするほうが自然だと思う。
未来は小沢が選挙指揮を取らなければいけなかったはずである。嘉田は小沢を使っていると言えばそれで済んだ。届け出あたりから素人臭さが出ていたが、その後も収まらないままで投票を迎えてしまった。小沢も亀井もいないならこれでもよくやっただろうが、選挙命の小沢があってのこの結果なら、小沢の自己否定に等しいと感じる。選挙のドロドロした感じはあまり変わっていないと思うのだが、時代が移っていると理解した方が良いのだろうか。

[5] 自+公と、民+国+未の比較
      自+公    民+国+未
2000.06  24,705,457  15,067,990
2003.11  29,393,629  22,095,636
2005.09  34,875,418  22,219,498
2009.08  26,864,224  31,064,566
2012.12  23,740,931  13,123,415

選挙協力している自民と公明と、民主と国民新党と民主から出て行った議員の受け皿になっている未来の得票数を比較した。自+公は堅い支持基盤があるので安定しているが、今回は2000年以降で最低となった。民+国+未は、合計しても2000年の民主のみを下回り、民主から離れた票は維新やみらいに行ったことが予想される。

自民、公明は支持母体があるが、民主の支持母体である労働組合は自公に比べると結束力に掛けるのかもしれない。自公共の三党は投票率が低いと有利だが、他の党は浮動票頼みの側面が否めないので、投票率アップが重要である。民主が解散に打って出たのは戦術として優れていたと考えられないではないが、選挙民の関心を集めて投票率を上げる手段を取らなかったことが負けを確定させた。世襲やTPPを争点にしようとしたのは策を弄し過ぎたと言えよう。策が無い状態であったのは事実なので、世の中の為に選挙制度改革だけ行って下野すると宣言した方が筋は通っていた。嘘つきと呼ばれるのがお嫌いな首相は、無能無策のレッテルが替りに貼られた。野田の発言に、まったく情緒性を感じないのは私が民主党の国会議員でないからかもしれないが、同時にドライな合理性も感じないから住む世界が違っているのだろう。代表辞任して仲間から批難を浴びて大変なことだろうと思うが、お見舞いするつもりはない。それを役目として選んだだけの話だから。

ついでだから、維新の代表の印象を記す。
石原はアンティークである。党運営や第三極集結の動きを見ていると、古き良き自民党の派閥のやり方である。小選挙区の時代にそのやり方は通らない。存在そのものもアンティークである。自分が家長であると考えているように見える。アンティークはガラクタという意味のつもりはないが、実用品とは遠い気がする。観賞用になら、そういう趣味の人もいるかなと思うのだが。支持者は実用品だと思っているのだろう。
橋下はそんな石原に理想の父親像を見ているのだろうか。努力しない者、怠惰な者に冷たい印象を持ってしまう。上昇志向の裏返しであるように。マスコミ相手の質疑でひどく乱暴な発言をすることがある。質問に質問で返すのは政治家が良くやるやり方ではあるが、行儀が悪い。ホームページ見ろでもないだろうと思ってしまう。経済的な生産性の高さを唯一の価値判断として、これにほぼ連動するであろう知恵(簡単に学歴としよう)で人の価値を量っているように見えてしまう。このタイプは政治家に向かないだろう。支持を拡大するのに限界が早く来るから。大企業の顧問弁護士で金稼ぎが好みに合う気がするのだが、退屈したのだろうか。あるいは別の名誉欲に取りつかれたのか。
どっちも趣味でないからどうでもよいが、有権者の支持を集めていることに不思議を感じる。いやいや有権者は醒めた目で、時代劇を楽しんでいるだけかもしれない。


選挙分析がないと言ったら、今日の朝刊に掲載されていた。失礼した。しかし、解説はなし。
小選挙区のデータがあるので、それは明日。

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