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2012年11月16日 (金)

大相撲福岡場所

大相撲九州場所は、11月11日から福岡国際センターで行われている。

テレビ中継を見ていると客の入りが悪い。中継の正面に映る部分はまだましであるが、少し上(後ろ側の席)はスカスカである。分からないことが多いので、基本に帰って財団法人日本相撲協会が公表している事業報告書なるものを読んでみた。
土俵近くの先は維持員席と言って、言ってみれば年間予約席の様なものであるらしい。伝統のある世界では一見様お断りが普通にあるようだから、贔屓筋専用の席であるということと理解する。相撲協会なぞという団体は古いしきたりの世界だと信じているので、納税などという下司な概念は持っていたと思ったが、財団法人という公益法人の資格を得ているのだから当然決算報告しているのであった。公益法人であるから、ほとんど課税されることはないだろうことは想像が付く。話は戻って、維持員の数が記載されている。ホームページにから、最新の平成23年度と平成23年度を下に示す。

平成20年度  東京  大阪  名古屋   福岡   合計
普通維持員  285   266   221    197    969
団体維持員   14     34     62     45     155
特別維持員   1     0      0     0       1
未加入数     0     0      17     58      75
  合計     300   300   300    300   1,200

平成23年度  東京   大阪  名古屋  福岡  合計
普通維持員   247   230   170    169     816
団体維持員   28    55     66     40     189
特別維持員    1    0     0     0       1
未加入数      24    15     64     91     194
   合計    300   300   300    300     1,200

未加入維持員の数が増加している。各地域で300ある維持員に、平成20年度では75あった未加入が、平成23年度では194になっている。特に目立つのは福岡で91の未加入になっている。東京、大阪も増えているのであるが、名古屋の64は急増していると言ってよい。この未加入の増加がテレビに映る範囲の空き席を印象付ける要因であると考えて良いようだ。福岡の次は名古屋が危ない。
席の空き具合は後ろの方でより深刻である。相撲協会は入場者数の発表を行っていないが、福岡場所の場所を通しての入場者数は、1997年の約13万人(平均8,600人)から、2011年の5万3千人(平均3,500人)と減っている。今年の初日は昨年より8%くらい多いという協会関係者がいたようだから、新横綱の効果も幾らかはあったようである。福岡場所の福岡国際センターの大相撲時の収容人数は7,500人とある。最近の入場者数は、土日になる5日が6,000人、平日が2,000人で合計5万人であるから、土日がもう少し多いというところだろう。実際のところ、平日では1,500人程度に見える。もっと少ないなもしれない。それこそ、二階席なら、キャッチボール可能なくらい空いているように窺える。

イス席で一人一万円を超えるから、気軽に観に行くという催しではない。公益法人の見直しに相撲協会も引っかかっているようであるから、公益法人にならなかったら一般の法人として利益が出れば課税されるという普通の会社になる。この収入の乏しい状況で、年寄株の売買ができないことを理由に反対している親方がいるようだが、随分と世間知らずであると思う。収入が減る中で歳出削減を行わなければならない環境にあるのに、従来通りの給与体系を見直せずにいる。これが相撲界の秩序の基本(番付至上主義)なのであろうが、経営が成り立たないなら年寄株は犠牲にする以外に選択肢はなさそうである。

大変そうな団体の事業報告書を読んだら意外なことが書いてあった。月刊誌の「相撲」はベースボールマガジン社から発行されている。この雑誌は、協会が、『機関誌「相撲」をベースボールマガジン社に刊行させている』のであった。ベースボールマガジン社は週刊ベースボールをはじめ、各種スポーツの月刊誌を発行していることで知られるが、協会から委託されているのであった。雑誌の発行部数は外部に公表されることは少ないが、この相撲という雑誌は年間実売数を公表している。各月で発表があるが年間13万部強である。図書館で見かける雑誌であるので、全国の図書館にあるとすると、全国の公立図書館は3,210あるので(日本図書館協会資料より)三割は定期購読となる。他のスポーツの刊行物もベースボールマガジン社は委託されているのだろうか。
新たな疑問についてはまたいずれの機会に。


初会、裏を返す、馴染みなんとい言葉は廓の言葉だが、馴染みだけは普通に使える。

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