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2012年11月 2日 (金)

アパホテルで思い出すこと

シンドラーエレベーター事故が起きたのがアパホテルであった。アパホテルは比較的安い価格のビジネスホテルであるが、個性的な社長のCMと下記に述べる懸賞論文で記憶がある。

懸賞論文は、2008年10月31日にアパグループ主催の第1回『「真の近現代史観」であった。この論文で、「日本は侵略国家であったのか」が最優秀藤誠志賞を受賞した。これを書いたのが田母神俊雄である。田母神は、当時航空幕僚長であったが、この懸賞論文が政府見解と対立することが問題視され幕僚長を更迭された。
主催者と田母神が懇意であったことから、出来レースであるとの指摘があった。また、この懸賞論文に航空自衛官97人が応募していた問題について「航空幕僚監部から数多くの部隊に懸賞論文への応募を促し、第六航空団や航空救難団では組織として、あるいは職務命令により応募させたと考えられるものもある」との監察結果防衛省防衛監察本部は公表した。当然発生する指摘であると思った。

内容は理解できないが、論理的に破綻しているように見えてこの程度で最優秀かと思った。自衛隊員の言論の自由を基にする反論があったが、肩書を利用した外部への発信は制限されてしかるべきだと考える。田母神支持者の中から、国家を優先する考え方の人が、表現の自由の権利を主張するのが滑稽である。

このとき、浜田靖一防衛大臣は田母神に辞表を提出するよう求めたが拒否した。理由は職業選択の自由と記憶する。なかなか楽しい理由である。戦闘機が外国機と緊張状態にあったときに、職業選択の自由を理由に小松基地に帰還したら田母神は処分するのだろうに。
軍人は上官の命令に絶対服従である。違和感を覚える最大のポイントは、これに反していることである。戦闘状態にあった場合に死ぬ可能性の高い命令を上官は出す。これに従わなければ部隊が負ける=死ぬ。退職金を払うか否かは小さな問題だ。命令に従わない軍人がいることが唯一最大の問題だ。田母神は軍事クーデターを指揮したいのだろうか。
この国の歴史観を問題視する向きには、軍人の身の処し方を問うてみたい。

アパホテルの経営者がその程度の軍人(自衛隊員と呼ぶのだが)を大切にするのか不思議である。そんな不思議の会社だから、従業員用はシンドラーだが、宿泊者用は日立だなんてことは、さすがにないだろうと思うのだが。


アパホテルは石川県が地元。そこで事故とは気の毒なことだ。被害者が最も気の毒だが。

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