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2012年11月 9日 (金)

過去30年の著作権使用料

日本音楽著作権協会(JASRAC)が11月5日、テレビやラジオ、カラオケで発生する著作権使用料の過去三十年間の上位百曲を発表した。ところで、JASRACとはいかなる団体なのか。

一位は「世界に一つだけの花」であるそうだ。JASRACの正式名称は、一般社団法人日本音楽著作権協会である。英語名のJapanese Society for Rights of Authors, Composers and Publishers の頭文字を取って、JASRACである。社団法人である訳で、日本の著作権等管理事業法を根拠にして、音楽著作権の集中管理事業を行っている。独占的に管理しているかと思ったら、そうではなく放送権の管理分野では99%という圧倒的なシェアと持つというから例外もある。そもそも対象になる楽曲は、管理をJASRACに委託している者の作品に限定されるから、委託しない者は含まれない。CDを発売するにはレコード会社を通すことだろうから、この過程で委託することになるのだろう。所謂インディーズ・レーベルは、日本レコード協会に加盟していない団体と考えてよりから、インディーズ・レーベルなら委託していない場合もあるだろう。必然的に販売網は限られるし、テレビ・ラジオの放送も期待薄であるから著作権管理を厳しく考える必要はなく、むしろ、早く売れることを優先するのが目的になるだろう。

著作権管理がJASRACで行われていることが分かった。JASRACは独占的に業務を行っている社団法人であるが、独占禁止法に抵触しないか気になる。インターネットで検索してみた。
2008年4月23日に、公正取引委員会は、JASRACが音楽の著作権管理事業への新規事業者の参入を困難にした疑いがあるとし、独占禁止法違反(私的独占の禁止)の疑いでJASRACに立ち入り検査した。音楽の著作権管理については、2001年の法改正で新規参入が認められたが、JASRACへの一極集中状態が続いている。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0804/23/news051.html
と、ITメディアニュースにあった。
NHKや民放はJASRACと包括的契約利用許諾契約を締結しており、JASRACは各放送局の年間放送事業収入の1.5%を放送使用料として徴収している。JASRACが放送事業者から徴収した使用料は、15%の管理手数料が控除された上で、委託者に分配されているということだ。15%ハネるのが妥当かどうかといえばまとめて幾らなら少々高いと感じるところである。正しく著作権者に手数料を取っても払われれば良いが、包括契約というからには内訳を明確にしなければ払いようがない。そんな面倒な作業をしたくないから包括契約しているのだから、どんぶり勘定になりそうな予感はある。使った側が申告せよという建前なのだろうが、従業員数485人では外部委託するしかないだろう。外部委託してもチェックは必要だろうからどうしたものかと考えてしまう。心配する筋合いはまったくないのだが。

これは良いとして、JASRACはJAZZ喫茶から著作権を徴収して営業活動ができなくなったり、著作権法違反で刑事告訴したり、と傍若無人で言い過ぎでない振る舞いである。独占的な地位を利用してやりすぎがあるなら、公取委は強い態度で臨むのが国民の利益であり、公取委に期待するところである。


JASRACは10名の新卒採用があるようだ。中途採用もしているし。適切な仕事をして貰いたいものだ。

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