« 復興事業予算流用と役人 | トップページ | ソフトバンク »

2012年10月12日 (金)

暴力団員との関係

田中慶秋法務大臣は、過去に暴力団関係者と交際があったと一部で報道されたことについて、事実関係を認め、「暴力団関係者だとは知らなかった」などと陳謝したうえで、「職務を果たしていきたい」と述べ、閣僚を辞任しない考えを改めて示した。

「30年ほど前、地元で交友のあった男性から、息子の仲人を頼まれたので引き受けたが、暴力団関係者だとは知らなかった。あとになって知った」と説明している。30年前というと、1980年代前半の頃となるが、田中大臣は1983年の衆議院選挙に民社党公認で立候補して当選している。この前は、神奈川県議を3期12年勤めているから、国会議員であるか県議会議員であるかはあるが議員であった。
この当時は現在と選挙関係の法律とその解釈が異なることがあるが、たいして親しくもない相手に対して、議員が仲人を気楽に受ける気持ちが知れない。親類や仕事仲間なら理解するが、交友のあったというのは選挙に関わる支持者を指すのだろうから、そういった利害関係者の仲人をする際に、将来問題が生じる恐れを考慮するのが普通に思う。第一、それほど親しくない人の仲人を引き受けたら、次から断り難くなるのは自明である。これは今日でも半世紀前でも同じであろう。つまり、交友のあったというのは、非常に親しい関係であると推定されてしまう。大臣はこの指摘に対して反論するなら、この当時仲人を沢山しようと思っていて積極的に引き受けていたと言ってしまえば良い。これは人それぞれの心情の問題、つまり価値観や趣味に属する問題になる。それなら、週刊新潮が暴力団の出席する宴会に参加したことも、仲人つながりで言い訳できる。
実際のところは、言い訳のできない事情があるのだろうと想像する。いろいろと問題のある議員であるのだから、この時期に大臣に任命しなくても良かろうにと思う。しがらみがあってのことと思うが、民主党はガードが甘い。

それはそうと、基本的人権を守るべき立場の法務大臣であるのだから、暴力団との不適切な関係について誤解を招いたことは詫びるにしても、暴力団員とその家族に対する差別をなくさねばならないと言って欲しい。暴力団員に知り合いはいないし、贔屓する筋合いはまったく持っていない。暴力団の違法行為は厳しく排除されなければならないと考える。
全暴力団構成員・準構成員数は8万人を超えると言われ、法律の強化(暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律など)により、幹部に塁が及ばぬよう構成員から外された者や、もろもろの理由により破門された者などと含めれば10万人程度いるだろう。また、家族のある者もいることだろう。
暴力団に入るものの多くは、暴力団員の子弟、同和地区の出身者、在日韓国人であると言われる。教育を受ける機会がなく、他に行き場がなく暴力団に行き着くという話を本で読んだことがある。安易に暴力団に流れる者もいるだろう。これに対する正解は提示できないだろうが、法務大臣が提起しなければ動きはしまい。失礼ながら、たいした仕事もせずに罷免される運命であるのだから、自分の過去の行いは棚に上げて、綺麗ごとの一つも打ち上げたらどうだと進言したい。

以前人材紹介会社の会長が話していたことを思い出す。差別と区別の違いは、自分自身で選べることでなされるものは区別である。自分自身で選べないことに因っているのは差別である。よって、出自による偏見は差別である。学歴による扱いの差は区別である。しかし、教育を受ける環境を整備する義務は国にある。これを怠るなら、国会議員は差別的扱いを受けても仕方ない。

暴力団と利権でつながる議員は排除されねばならない。人権以前の問題だ。

« 復興事業予算流用と役人 | トップページ | ソフトバンク »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 復興事業予算流用と役人 | トップページ | ソフトバンク »

2017年9月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
無料ブログはココログ