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2012年10月20日 (土)

芸能事務所

芸能事務所をプロダクションとひとまとめに称したが、本当のところどんな仕事なのかを確認した。株式を公開している(いた)三社の比較を行う。

株式公開をしている芸能事務所は、ホリプロ、アミューズ、エイベックスがある。これらを芸能プロダクションと呼んでしまったが、代理人としての仕事が多いのではないかと思い直して決算書類を見てみた。

production :演出、上演、制作、それらの作品
agent    :代理人、 代理店、 仲介者、周旋人

日本の芸能事務所の機能は職業紹介事業である。芸能人は個人事業者であるので、事務所に雇用されている訳ではなく、仕事を紹介してもらう契約を結ぶことになる。海外のプロスポーツ選手の移籍の話題で出てくる代理人の機能と近いものになる。
職業紹介事業の三社の売上割合を示す。カッコ内はこの分野の売上で単位は百万円である。

  ホリプロ    34% (7,041)
  アミューズ   76% (24,096)
  エイベックス  29% (34,810)

職業紹介事業事業を、ホリプロは出演事業、アミューズはアーティストマネージメント事業、エイベックスはマネジメント/ライヴ事業と呼んでいる。
ホリプロの割合が低いのは、メディア事業(22%:4,524)、公演事業(18%:3,785)に自社契約の芸能人が出演した場合は出演事業に含まれないことになるだろうことが影響していると考えられる。逆にアミューズはメディアビジュアル事業と称している制作部門の売上が17%(5,518)と少なく、難しい事業と認識されている。エイベックスは音楽事業(58%:70,643)が圧倒的に大きく音楽・映像の企画制作が柱になっていることが分かる。
これらをまとめると、ホリプロとエイベックスはProductionよりの企業であるが、アミューズはAgentに依存した企業であることが分かる。より小さな事務所であれば自社の企画制作の割合は小さいことが予想されるので、Agent機能がそのほとんどを占めると予想される。舞台活動を中心とした劇団では自主制作が中心であるが、劇団といっても職業紹介を中心にしている会社もあるので名前だけでは判断がつかない。

ついでながら、エイベックスのマネージメント事業について、売上といっしょに売上原価が示されていた。売上原価の売上に占める割合は69%であり、販管費が27%である。仮にテレビ出演の依頼があり、タレントを紹介した場合に、テレビ局から支払われる金額の69%以下の金額がタレントに支払われることが示されている。まあ、こんなものかというところである。


古い慣習が残っているのを当然と言っていいのか分からないが、直すべき悪習はあるだろう。

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