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2012年10月 1日 (月)

臓器移植について

臓器移植が行えれば、病気の患者が健康な人と同じような生活がずっと送れると思っていた。そうでもないような話を聞いたので調べてみた。

まず、実施例が多い腎臓移植について調査した。東京女子医大のページに腎臓移植の生着率推移が示されていたので引用する。2120の実施例があるというので統計的な見方をするのに十分な数であると考える。対象期間は1983年から2005年である。

【生着率(%) 】
年数       5年    10年   15年    20年
腎移植全体   81.5     64.5    50.6    39.8
献腎移植    73.8     56.7    47.1    33.2

《手術年に対する比較》
年数    5年    10年   15年    20年
83-88   75.4    57.7    43.5    34.7
89-95   77.3    60.4    49.6
96-99   88.2
00-05   94.1

近年、血液型の違いによる差は最初の生着率はやや低いものの、5年以上の生着率では変わらないということである。グラフから読み取ると、手術から数か月程度までで10%程度が機能せず、それが2年までに15%となる。以降10年後までほぼ直線的に生着率が減少する。

移植した臓器が機能する期間は代表的に15年で50%とみて良いようだ。少々古いデータだが、比較として、透析患者の平均10年生存率は42.3%だという(臓器移植119より)

違う臓器を調べる。心臓移植はアメリカで1990年以降、年2000件以上実施されている。最近の10年生存率は70%あるというが、信じるに足りるデータが見つからなかった。(日本の実施例は数が少なく、比較することに疑問を持っている)

心臓移植については、移植しない(できない)状態での生存率と、移植を実施した場合の生存率の比較で、後者が優れるとは言えないという意見もある。

より状態の良い患者で移植を行えば手術の成績は良くなる。臓器は慢性的に不足しているのだから、無駄な手術はできない。すると、手術の必要性が低い患者が移植を行うことにならないかと心配になる。生きているか否かだけの情報では判断できないことになる。医療関係者がいうところのQOL(quality of life)で比較するよりなかろう。そうだとすると、いろいろと公開されている情報が少ない気がする。

海外に行って移植する患者の話題は大きく扱われるが、その結果はイメージとは程遠い水準に留まっているというのが正直なところである。医療の進歩には沢山の事例が必要なのも事実だろうし、実際、新薬の開発が成績を向上させているだろう。しかし、真実が公表されていなければ、必ず不正があるというのが人間の常である。

ブラックジャックなら簡単に移植するから、このくらいできると思ってしまう。

 

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