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2012年10月22日 (月)

クライマックスシリーズ

プロ野球はクライマックスシリーズ(以下CS)を行っている。このCSは上位チームが主催者として興行権を持っていて、日本野球機構(NPB)の管理下にないという。これは問題があると思うが、そう思う人も多いが、経営者はそうは考えていないようだ。なお、日本シリーズはNPBの管理下にある。

CSにはレギュラーシーズンの上位の三チームが参加する。まず二位と三位が対戦するが、これの興行権は二位チームが持つ。ここで勝ったチームと一位チームが対戦するがこの興行権は一位チームにある。セントラルもパシフィックの両リーグ共に共通である。興行権はテレビ放送による収入も含まれる。
ファーストステージは、二位三位チームの対戦で三試合行われる。結果により二試合になることもある。ファイナルステージはファーストステージの勝者と一位チームが対戦する。一位チームに一勝のアドバンテージを与え六試合を行う。結果が出たら残りの試合は行われない。
ファイナルステージでは一位チームが三連勝すれば三試合で終わる。興行権を持つ一位チームが二連勝して三戦目は負けた方が、収入が増えることになる。

中日の高木監督が第四戦終了後のコメントとして、
「(試合を行うことで)巨人にもうけさせたらいいじゃない。もちろん勝つためにやるけど、やられりゃ、やられたでいいじゃん」
というのは興行収入がNPBでない事情を考えると問題発言と言えなくもない。
日本プロフェッショナル野球協約の第18章に有害行為が規定されている。

第177条 (不正行為)
1 選手、監督、コーチ、又は球団、この組織の役職員その他この組織に属する個人が、
  次の不正行為をした場合、コミッショナーは、該当する者を永久失格処分とし、以後、
  この組織内のいかなる職務につくことも禁止される。
 (1) 所属球団のチームの試合において、故意に敗れ、又は敗れることを試み、あるい
    は勝つための最善の努力を怠る等の敗退行為をすること。

黒い霧事件以降、八百長の排除にNPBは多くの犠牲を払って対処してきた。シーズン開始前にあった巨人原監督の暴力団員からの恐喝問題はあやふやにしたままシーズンを終えた。李下で冠を正さずという姿勢が求められているのに、最高権力者のコミッショナーは何もしない。そのコミッショナーは任期満了で交代かと思ったら、継続するという。
一般紙のスポーツ欄にプロレスの結果は掲載されない。プロ野球が興業を優先し、透明性の確保を後にするならプロレスのような扱いになる日は近いだろう。大相撲の方が先だろうが、そのときは文芸欄に載るようになるのだろうか。

CSはNPBの管理下に置く。不適切な発言があれば厳重注意処分をコミッショナー名で行う。この程度のことができないならコミッショナーは不要である。
米国のコミッショナーは強い権限を持っているようだ。そうしないと廃退していくことを学んでいるのだろう。ついでに米国メジャーリーグはチーム名にスポンサー名がない。地域名とニックネームで、通常は地域名で呼ぶ。また、ユニフォームに広告はない。ヤンキースに至っては背番号の上の名前もない。商業主義の権化であるメジャーリーグがさっぱりしているのは不思議な現象である。
F1もナショナルカラーを基本にして広告のない時代があったが、コーリン・チャップマンが導入してから商業主義に流れた。金が必要ならこの流れは必然である。それに抗している姿が不思議に思える。なお、米国では球場は自治体保有が基本で安くなっているようだ。ただし、肖像権の管理についてはちゃんと米国流になっている。
CSは一位の読売が勝利して日本シリーズへの進出を決めた。プロ野球に注目しているのは四十代より上の男性が中心だと想像する。すると二十年後はアンティークになるだろう。思い起こせば二十年前にJリーグが始まった。ワールドカップに出場するのも、欧州のリーグで日本人が活躍するのも夢の話だった。それが当たり前になっている。毎日の変化は小さくて見えないが時代は変わっている。変わろうと思う人たちが切り開くが正しいのだろうが、明日も今日と同じと昨日にしがみ付く者はすぐに過去形で扱われるようになる。過去の美しいものを守りつつ、新しい価値を創造したいなら、プロ野球のユニフォームはヤンキースばりにスポンサーを排除する一方で、NPBの機能強化と全体の公正性、透明性の確保が必要だろう。オーナー会議が古い政治家のように見えてしまうのはマイナスだろう。まあ、それが時代劇のようで素晴らしいとする向きもあろうから、そこまで直す必要はない。

東京駅でキュウジョウに行ってくれとタクシーに乗ったら後楽園に着いたという笑い話を本で読んだ。皇居を戦前は宮城と呼んだから、昭和三十年代までの話だと思う。
先の震災後に天皇陛下が被災地に行くという記事の見出しで、「天皇陛下、宮城入り」というのがあった。宮城県入りとすべきところだろう。誰も間違えないが、伝われば良いでもあるまい。

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