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2012年10月19日 (金)

復興予算の流用

復興予算を他の目的に流用していることが問題になっている。役人の行動の基本的性質を理解すれば当然発生することである。彼らが使い勝手が良いと称するのは、自由勝手に使えるとほぼ同意味である。そんなことは大臣や経験者であれば当然分かっていたはずである。参議院決算委員会で、担当大臣が役人の書いた答弁書を読み上げる姿が、卑屈で見ていられない。胸を張って当然の利用だと言いきればよい。役人は業務として行った作業の結果で馘首になることはない。大臣なんか数ヶ月で交代だ。裏表がある良い潔くてこのほうが結構だ。

復興予算とはいいつつも、災害地域に限定してしまっては災害復興の速度を上げることにつながらない。故に、地域限定を解いたのだし、災害の現場だけで片付くものではなく、総合的なロジスティックの整備が必要なことも理解できる。委員会で指摘された内容は、少々目に余る使い方であるが、そもそも、緊急性のある内容がなされていないことに問題の本質がある。"使い勝手の良い"予算が使われないから、蜜に群がるアリ宜しく、不逞の輩が跋扈するのである。もう一度言う。

問題は使ったことではなく、使われないことである。

指摘する側も説明する側も、知恵が無いなら出す努力を、知恵があるなら出し惜しみしない誠実な対応をするのが国会の仕事である。そもそも、知恵を出すのが復興の出発点である。
辞任する見込みの法務大臣やその任命責任を問うより、知恵を出せ。この法務大臣がその程度なのは以前から知られていたし、任命する都合も分かっていた話でしかない。台本のある舞台の上で、気の利いたアドリブもないくせにもったいぶっていても仕方ない。とっととお引き取り願えばよい。引っ込む側も仮病を使うと言ったら失礼か、あまりの重圧に体調を崩してしまう必要もないから、暴力団は非合法組織で排除すべき存在だが、その構成員にも人権はあるし、堅気になる為に差別をなくさねばならない、と吹いて辞任すれば記憶に残る。これが最後のハレ舞台だ。ぱっと咲いて散るのが良い。

マスコミも使われない理由を考えればよい。平等にしないと非難されるから、どこにも手を付けられないのである。大きな災害で平等にはできないが順番にやることを推奨したらよい。どこが優先かを考えているより、行動することで助かる人があることを理解しなければならない。政治家の利益誘導があろうと、民間との癒着があろうと、前に進ませることこそが重要である。これらの問題は復興の速度をあげれば、ほとんどのものが振い落せることだろう。それでもまとわりつくものは改めて糾弾すればよい。有事の際には、平等は悪である。

委員会に出てきた与党議員が仕分けで有名になった人だった。歴史の法廷に立つ覚悟あるのかと随分と大上段に構えた反対意見を宣うた科学者もいたことを思い出した。この科学者は随分と立派な人だ。ノーベル賞を貰っているから一般論としてその通りなのだろう。科学の進歩が世の中の発展に寄与するのは事実だろうが、同じように多くの人を苦しめるものになるのも事実である。法廷の被告人席は政治家だけではなく、科学者が座ることもある。何に価値があるかを一面的な評価軸で完結しようとするのは驕りである。ただ既得権を守りたいだけなら、ある種の政治家と同じだ。ふと思い出した。


傲慢な政治家は、本当は繊細で誠実な人かもしれない。きっとそうでもないのだろうが。

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