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2012年10月25日 (木)

プロ野球:統一級

プロ野球(NPB)で2011年のシリーズから公式使用ボールとして統一球が採用された。それまでは、球団ごとに使用するボールが異なっていて、公平性が損なわれる疑いが生じた。また、国際試合(WBC、オリンピック)において選手がボールに対する戸惑いを持つことから、コミッショナーがボール統一の必要性を主張していた。それを受けて2010年1月に十二球団が意思統一し、2010年に供給していた四社の中からミズノ製を選定した。従来との差は、飛距離が抑えられることである。北京五輪などで使用され、“飛ばないボール”と言われていたミズノ150よりも統一球の方が飛ばないと、ミズノ社も広報している。

公式ボールには規定があり、ボールの材料構成や反発に関して規定されている。ただし、幅があるのでその幅の大きい側か逆に小さい側かに寄せることで飛距離に差は出てくることが予想される。NPBの記録からプロ野球全体の打撃成績をまとめてみた。統一級に変更のあったのが2011年からである。記録が入手できた2005年以降で比較する。全十二球団の結果を集計したものである。

 年    打率   安打  本塁打  四球  盗塁
2005年  0.268  15,558  1,747  4,850   751
2006年  0.262  14,974  1,453  4,530   834
2007年  0.263  15,305  1,460  4,737   899
2008年  0.265  15,434  1,480  4,714   963
2009年  0.261  15,194  1,534  4,990  1,058
2010年  0.269  15,746  1,605  5,108  1,025
2011年  0.247  13,891   939  4,264   984
2012年  0.248  13,997   881  4,677   981

2011年のシーズンから安打数が一割減り、本塁打が四割前後減っている。本塁打数が最も特徴的であるので注目されるが、本塁打のほとんどがスタンドに入るホームランであることから、統一球により飛ばないようになったのであれば当然の結果である。なお、この間に球場の大幅な変更はない。
試みとして、この打率で27人の打者が連続してヒットを打たない確率を計算してみる。平均打率をBaとすると、27人連続でヒットを打たない確率Taは、
  Ta = ( 1-Ba )^27
となる。年間試合数は1728であるので(2007年以降)、1年間に片側のチームがノーヒットで終わる期待値は一年間で0.79試合(2012年)となる。2011年は0.82、2010年は0.37である。2012年にノーヒットノーランが三試合あったのはノーヒットゲームの期待値より大きい。

安打数が減ったのだから、盗塁をするとか勝つ為に試合に工夫を盛り込むかと思い盗塁と四球を見たが、盗塁は直前の二年より減っていて、四球も2012年は増えたものの、2009・2010年のシーズンに劣る。本塁打が減るのは2011年シーズン前に予想できたことで、2012年は前年の実績で明確である。何か工夫しなければ得点が減り勝てない。このほかにも変化したことがあるようなので、それはまたいずれの機会に。


視聴率が低いのは三時間を超える試合時間が大きな問題だが一向に解決しない。
問題視していないのかもしれないが、放置すると見向きもされなくなるだろう。

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