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2012年10月31日 (水)

プロ野球のユニフォーム

テレビ中継している日本シリーズを見てみたらユニフォームが変なのに気が付いた。変なのはデザインの話ではなく、胸に表示しているチーム名と、いろいろなところにある広告である。

つい先日、ワールドシリーズと称されるMLBの勝者がサンフランシスコ・ジャイアンツに決まったニュースがあった。ニュース映像で、勝ったジャイアンツのユニフォームの胸には San Francisco とある。もしかしてと思って、ホームゲームだった前のゲームを検索したら、Giants とあった。おまけに、背番号の上の選手名もこちらにはなかった。
野球規則でユニフォームは、ホーム用が白色、ビジター用は色物(白以外のもの)を使用するとある。MLBでは、ホーム用では胸のチーム名にニックネーム、ビジター用には都市名を表記することになっている。タイガースのようにロゴで示している場合もあるが原則は崩れていない。背中の選手名は、ヤンキースとジャイアンツのホームゲーム用がなしで、他は表記されている。

MLBが伝統的にそうしているのに対し、日本のプロ野球は親会社からの支援を期待しないと成立しない状態が多くのチームにあったことで、チーム名に親会社の関係する名前が入っていることが多くのチームで行われている。ヤクルト、日本ハム、ロッテは親会社の名前そのものである。ロッテに至ってはオリオンズがニックネームであったころには、ホームもビジターもロッテで表記されていた。まあ、その頃は親会社の名前のチーム名しか使われなかったから何の問題もなかったのだが。
ソフトバンクや楽天は、ホーム用に親会社名+ニックネームを使用している。親会社名は小さいにしても広告である。ユニフォーム上を平方センチいくらで売れるのかと思って調べたら、ユニフォームに使える広告の制限があるようだ。5x10cmでXXX精肉店とか、YYYクリーニング、ZZZスーパーマーケットとかをベタベタ張るのは許されていないようで、ユニフォームとヘルメットに各一社でサイズ制限があり、事前にリーグに届け出の必要があるようだ。規則で同じユニフォームを着用するとあるから、選手がそれぞれ勝手な広告をユニフォームに入れるのは規則違反になる。

プロ野球が経営できるように広告を売るのは当然のことであるが、伝統を捨ててしまうのもどうかと思う。冒頭の変な話にここで行き着くのだが、読売ジャイアンツのビジター用がジャイアンツであることである。ホーム用もジャイアンツなので、前に書いた昔のロッテの逆バージョンになる。以前、東京の表記をしていたことがあったが、少し前に現在の形になったようだ。巨人軍ジャイアンツということか。フランチャイズは東京に置くのであるが、日本を代表するという意欲の表れなのだろうか。

自動車レースのF1では1960年代後半に、ロータスがボディーに広告を入れて以降、ナショナルカラーから走る広告塔へと変化していった。それでもフェラーリはイタリアのナショナルカラーである赤に、広告を貼るやり方で中央にあり続ける。
商業スポーツの先頭を走るアメリカのMLBが伝統を守るのは、広告を入れる利益に比べ、従来通りの方式を守ることで長期の利益を確保できると計算しているからと考えて良かろう。短期的な利益に目が行きがちだが、継続することに価値を認めている。MLBは子供への野球指導を行など、競技人口の拡大活動も抜かりなく行っている。
日本のプロ野球は、ショービジネスの感覚で良いプレイを見せれば良いと思っていると、いつ衰退するかも分からない。実際、1990年頃のJリーグが始まった頃に、日本でサッカー中継をテレビで見るのは流行らないと言われたが、そうでもない。その間に、野球のテレビ中継が減っていった。
工夫しなければいけないことはたくさんあるようだ。


野球でビジターに、アウェーが普通に使われている。サッカーの国際試合が注目された結果か。

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